古唐津を観に行く

若い時に染め物の仕事を少しだけしたことがあって、草木染で染める少しくすんだような色、グレーがかったような色がとても好きでした。

草木染というと一般的には、淡いピンクや緑、黄色のきれいなイメージでしょうが、僕の好きだったのは、それと比べるとちょっとキタナイような色でした。それは、古唐津の緑、グレー、茶色などの色と同じだと最近思います。そこにマットだけど潤いのある質感が合わさって、古唐津は本当になんとも言えないくらい好きなやきものです。

古唐津展を観て、昔観てはいたけど全然観ていなかったことや今だから少し分かることに気づかされました。どんな分野でも同じだと思うのですが、古典はいつも新しく、たくさんの引き出しがあって、いつもそこにいて、本当にそこから何を学べるかだと思っています。

古唐津は、日本が世界に誇るやきものだと思います。