光悦考を観に行く

 楽美術館で開催されている光悦考を観に行きました。茶碗展では特に、すべてを観ることはできないので、一通り観て2、3点にしぼり、最後はひとつをじっくり観ます。じゃないと薄まってしまいそうで。今回は「乙御前」もあったけど自分としては「弁財天」がぐっときました。かなり良かったです。

 20年程前に東京で染物の修行をしていた時に、親方から出光美術館でやってる光悦と宗達展が良かったから観てきなよって言われ観に行きました。その時は琳派のこと、もちろん光悦のことも知らなくて、それが初めて観た光悦でした。ぷっくりした茶碗、富有柿みたいだな、なんて思ってました。他にもその時に東京で見たもの、聞いたことは、今でも心の残っています。何の恩返しもできていませんが、ほんとに感謝だけです。あの時親方が、光悦と宗達展いいから観てこいよって行ってくれてなかったら、今ここで光悦を観に来てなかっただろうなと思います。